
日本人が日本でUS AMEXカードを発行する際のリスク

日本のマリオットアメックスが大幅刷新することで、多くの人にとっては改悪となります。そこで注目されているのがアメリカのマリオットアメックスブリリアントになります。
日本人が日本にいながらUS AMEX(アメリカン・エキスプレス)のクレジットカードを発行する場合、さまざまなリスクや課題が想定されます。この記事では、主なリスクを詳しく解説し、代替案や注意点を紹介します。
有料note等で1万〜2万で指南書を販売しているのが散見されますが、本来アメリカのSSNなどを求められる厳格な物になるため、リスクと維持コストなどを考えると安易におすすめできるものではないと思います。
1. 発行の困難さと条件の制約
US AMEXカードは、通常、米国の社会保障番号(SSN)、米国の住所、または米国のクレジットヒストリーを必要とします。日本在住の日本人がこれらの条件を満たすのは難しく、発行が困難な場合があります。
- 条件の不足: SSNや米国の住所が求められるため、偽装申請は詐欺行為とみなされるリスクがあります。
- グローバル・トランスファー: American Expressのグローバル・カード・トランスファーを使えば移行可能ですが、最低3か月の良好な支払い実績が必要ですが、これは普段マリオットアメックスプレミアムを活用しているみなさんなら特に問題ないでしょう。
2. 法的・倫理的リスク
虚偽の情報(例: 米国の住所やSSNの偽装)で申請すると、詐欺行為として法的問題に発展する可能性があります。トランプ政権になり些細な事で入国できなくなるリスクもあります。虚偽情報での申請になるため、この点で気軽にお勧めするnoteやインフルエンサーがいるのが理解できません。
- 法的措置: 虚偽情報はカードの利用停止や刑事責任を招く可能性があります。
- 信用への影響: 不正が検知されると、米国のクレジットスコアに悪影響を及ぼします。
3. 為替レートと手数料のリスク
日本でUS AMEXを使用すると、為替手数料や国際取引手数料によりコストが増大します。
海外旅行利用メインで使えばそこまででもないでしょうけど、そもそも入金するためにドルが必要です。
- 為替手数料: 米ドル変換時の手数料(約2.5%)や為替レート変動がコストを増加させます。
- 国内利用の割高感: 日本発行のカードに比べ、為替手数料により割高になる場合があります。
4. クレジットヒストリーへの影響
US AMEXの利用実績は米国のクレジットビューローに報告されますが、日本国内の信用情報には反映されません。
- 日本の信用構築に無効: 日本でのローンやカード申請に影響を与えません。
- 米国の信用リスク: 支払い遅延は米国のクレジットスコアを下げる可能性があります。
5. 税務および申告の複雑さ
US AMEXの利用は、米国の税務当局(IRS)や日本の税務当局への申告義務を生じる可能性があります。リスクはリスクとして認識すべきで、正規の日本発行マリオットアメックスプレミアムであれば気にする必要のないことまで気にしなければなりません。
- FATCAの対象: 米国金融機関との取引が申告対象となる場合があります。
- 税務調査リスク: 大きな取引や海外送金が監視対象となる可能性があります。
6. カードの管理とサポートの課題
US AMEXの管理は米国のカスタマーサービスを通じるため、言語や時差による不便が生じます。
- 言語障壁: 英語での対応や米国の営業時間への対応が必要です。
- サポートの遅延: 紛失や不正利用時の対応が遅れる可能性があります。
7. リワードプログラムの非効率性
US AMEXのリワードプログラムは米国向けに最適化されており、日本では特典が制限される場合があります。多くはマイルやポイント泊に利用するので問題ないと思いますが、ベネフィットで得られるバウチャーなどが使いにくいかもしれません。
- 特典の使いづらさ: 米国向けのホテルや航空券特典が日本では活用しにくいです。
- 国内カードとの比較: 日本発行のAMEXやJCBの方が国内向け特典が充実しています。
US AMEXを日本で発行するリスクのまとめ
日本人が日本でUS AMEXカードを発行することは、法的、技術的、経済的なリスクを伴います。虚偽情報の提供による法的問題、為替手数料や利用制限によるコスト増、クレジットヒストリーや税務申告の複雑さが主な懸念点です。日本発行のクレジットカードや現金、ICカードを活用する方が安全かつ効率的です。US AMEXの取得を検討する場合は、American Expressの公式窓口で合法的なプロセスを確認し、リスクを十分に理解してください。
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